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警察が来た!!(その4)
2008/03/27 19:51 [Thu]
category:特許権侵害による刑事罰
警察署では、前回と同じ空間に通された。
左右両側は、スチールの書棚で囲まれ、私の後ろには窓があった。窓からは満開の桜が見えた。古いスチール机を挟んで、刑事さんと向かい合った。左の戸棚を挟んだ隣にも、同じような空間があるらしく、話が良く聞こえた。
(さすがに、「取調室」ではなかったし、刑事モノのドラマのように、小さなスタンドランプも無かったし、鏡も無かった。)

さて、この間の続きですが・・・

刑事さんは、パソコンを取り出した。これから調書を作成するようだ。
このパソコン、自前でね〜。署が買ってくれないんですわ〜
刑事さん、こちらが聞いてもいないことを勝手に話し始めた。今回は、前回とは違う雰囲気である。
そうですか。大変ですね〜。パソコン位を用意する予算はあるでしょうに
私も相槌を打ちながら、話を合わせた。

私は、用意した書面を鞄から取り出し、「特許請求の範囲」の解釈について、ゆっくり丁寧に説明した。そして、既に、特許権者は、特許出願以前から到る所で販売していたこと、幾ら特許は取れているとしても、その特許は無効であることを説明した。

午前中の説明が終わった。近くの喫茶店で昼食をとり、また午後から再開した。

刑事さん、午後は一生懸命パソコンのキーを打っている (これがまた遅い!)。
一方、こちらは手持ち無沙汰この上ない。
その間、警察署には色々な“お客”が入ってきた。

刑事さん
お前、シンナー吸っトッタンだろ〜
若い女性(声のみから判断して)
吸っトラヘンわ〜
こんな声が、こちらには筒抜けである。

この若い女性、シンナーの使用を嫌疑に補導されたようだ。程なく、この女性の父親と思しき男性が到着した。父親は離婚し、彼女には母親は居ないようだ。父親は、職場から警察署に飛んできた様子である。厳重注意ということか、子供を連れてお帰りになった。その際、刑事さん、
「もー、やったらあかんゾー」

そうこうしている間に、目の前の刑事さん、書類ができたということで、私に読んで聞かせてくれる。

一杯の誤字脱字である。途中、これらを一々直して、また再開する。再開まで、またこちらは待つ。

こんなやり取りが一応終わり、終盤を迎えた。こちらも、相当疲れている。
「さー、これで取り敢えず解放される。」と思いきや、刑事さんは、作成した文書の最後を読んだ。

刑事さん
では、ここに署名捺印を押して。え〜っと、税理士の稲葉さんでしたね。

(唖然として)・・・。 あの〜〜、税理士じゃ〜ないんですけど。

名刺交換もしたし、予め送っておいた書面にも私の事務所名、肩書も明記してあった。肩書を間違えられたことが、私の疲れを倍増させたばかりか、情けなくもなった。
何で、こういう人たちに、特許権侵害の刑事事件を扱わせるのだろう。

(つづく)

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